リモートワークのために良い感じのデスク環境を構築した。
これまでも自宅で仕事をする環境を少しずつ整えてきたが、リモートワークの機会が恒常的になり、そもそもの作業スペースの狭さがどうにも気になってきた。デスクトップPCのディスプレイとマウス、キーボード、モバイルPCとA3書類複数を広げた上で、コーヒーマグが余裕を持って置けるスペースが欲しい。
ということで前回はその条件を明確にした上で、候補となるアイテムとその組み合わせをいくつか検討した。
リモートワーク環境向上のためにいよいよデスクも新調しそう。
そこで「これ良いじゃん!」と思いつつ予算面で諦めていたBISLEY BA3/6キャビネットが、先日ネットオークションに出品されているのを発見してしまい、ぎりぎりまで迷った上で落札。その勢いで天板等必要なものも一気に揃えてしまった。
で、現在の環境はこのようになった。
以下、各アイテムについて
天板:かなでもののラバーウッド(チークブラウン)
THE BOARD / ラバーウッド チークブラウン
サイズは今のデスクスペースにぎりぎり収まる幅140cm×奥行き70cmとした。
注文時は値段も変わらないしもっと大きくできればなあと思っていたが、使ってみると想像以上に広々していて作業空間としては十分だった。特に奥行きは、奥側に機材や小物入れなどを並べたいのでない限り、これ以上は持て余すと思う。幅はもう少しあっても良いかもしれないが、160cm以上になると今度は撓みが気になってきそうだ。
デスクを使っていないときでも目に入り、作業中は常に視界の大部分を占めるため、天板を選ぶ際に色味は吟味した。今回購入したものは高級感もあり、表面の触り心地もすべすべしていて非常に良かった。面取り加工はオプションを付けず標準のR2加工のままで十分だった。
天板のみで購入したため、脚を別途調達し、ネジ止めのための下穴加工は自分で行った。
リョービ(RYOBI) インパクトドライバー CID-1130 最大締付トルク115N・m
リリーフ(RELIFE) 六角軸下穴ドリルと両頭ビット10本組
必要になるかどうか事前には分からなかったが、インパクトドライバーとドリルビットは買っておいて本当に正解だった。
ラバーウッド材の硬さはデスク天板としては平均的なもののようだが、それでもネジ止めには下穴が必須だった。下穴を開ける理由として天板のひび割れなどが挙げられるが、それ以前に下穴なしだと人力ではネジが入らんのである。M4×20mmのネジに対して幅1.6mmの下穴ではまだ足りず、2.4mmのドリルで空けなおしてようやくねじ込むことができた。
貫通対策に上のドリルストッパーも買ったのだが、径の小さいドリルは長さも短く、ストッパーを付けると必要な長さの穴が開けられないことが判明。結局マスキングテープをドリルに巻けば十分だったので、不要な買い物であった(物自体は良い感じだったので一応紹介しておく)。
デスク脚:平安伸銅工業 LABRICO
平安伸銅工業 LABRICO スチールテーブル脚 大 DIY TABLE LEG WTK-1 ブラック 高さ68cm(調整69cmまで)
脚はこちらを3脚使い、残る角をキャビネットに乗せる形とした。
このアイアン脚、安いし見た目もまあそれなりで良いのだが難点があり、説明書には大型のしっかりしたドライバーを使えと書いているのに、固定のための5箇所のネジ穴のうち、2箇所がインパクトドライバーどころか大きめのドライバーすら入らない場所に空いている。結果中くらいのサイズのドライバーを使って指先だけで締めねばならず、取り付け時に非常に難儀した。
また、下穴は先に開けておいたのだが、旋盤ではなく手持ちのドリルで穴を開けているのでどうしても微妙にズレてしまい、結果脚2本でそれぞれネジ1箇所が最後までねじ込めなかった。
残りのネジだけでもしっかりと固定はされているようだが、やや残念な気持ちである。
キャビネット:BISLEY BA3/6 - A3 キャビネット
BISLEY [ ビスレー ] 112 マルチ収納ケース ベーシック BA 【6段】 Oxford Blue TX オックスフォードブルー TX [並行輸入品]
天板の残る角をこちらに乗せている。
このキャビネットは日本代理店だと4万円強するため前述のとおりネットオークションで入手したのだが、焦らずもう少し探していればほとんど変わらない価格で新品の並行輸入品が購入できたことが後で分かりがっかりした。
あと、思ったより引き出しの摩擦が大きく開けづらい。これは中古だからというより製品自体の特徴と思われる。また、取っ手を掴む際インデックスを差し込む金具に爪が引っかかりそうになるが、この金具がまあまあ鋭利でちょっと怖い。このあたりはやはり現物を見ないと判断が難しい。
とはいえルックスはやはり最高なので、デスクのセットアップが完了した瞬間はかなりテンションが上がった。
とりあえず滑りをよくするためのシリコンスプレーを追加発注したのだが、これが素晴らしかった。
KURE [ 呉工業 ] シリコンスプレ- (420ml) [ For Mechanical Maintenance ] 潤滑・離系剤 [ 工具箱の必需品 ] [ KURE ] [ 品番 ] 1046
クレといえば名品556で有名だが、これも負けず劣らず素晴らしいコスパの製品だった。引き出し裏面の土台と擦れる部分にスプレーしてティッシュでさっと伸ばすだけ、時間にして10分足らずで、引き出しの開けづらさが嘘のように改善されてちょっと笑ってしまった。300円でこの効果はやばい。おすすめ。
アイアン脚よりもキャビネットの高さのほうが若干低いため、天板受けとしてキャビネットの角に3Mのクッションゴムを貼っている。
3M しっかりつくクッションゴム 12.7x3.6mm 台形 16粒 CS-05
高さが足りるかなと思ったが、幸いジャストフィットしてくれた。天板がめちゃくちゃ安定したのでこれもおすすめである。
合わせてデスク以外のアイテムについても書いておく。
ディスプレイ:LG 27UL850-W
LG モニター ディスプレイ 27UL850-W 27インチ/4K/DisplayHDR400/IPS非光沢/USB Type-C、DP、HDMI×2/スピーカー/FreeSync/高さ調節、ピボット
最初こちらのDELLのものを狙っていたのだが、上のLGのもので十分満足できた。購入して既に1年以上が経つが、Amazonではそこからほとんど値下がりしていないのも納得の使い心地。今のところLGのロゴがダサい以外に欠点が見当たらない。
リモートワークに備えて4Kディスプレイ(LG 27UL850-W)を買った。
モニターアーム:エルゴトロン LX
モニターアームは定番のエルゴトロン。少々ゴツいが、それ以外は一切不満なし。今買うならエルゴトロンのOEM品であるAmazonベーシックでもいいかも。安いし。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 長身ポール アルミニウム 34インチ(3.2~11.3kg)まで対応 45-295-026
Amazonベーシック モニターアーム シングル ディスプレイタイプ ブラック
キーボード:FILCO Majestouch Stingray
FILCO Majestouch Stingray〔スティングレイ〕 108日本語配列 かななし CHERRY MX低背スイッチ赤軸 FKBS108XMRL/NB
キーボードはFILCOの有線フルサイズのもの。
前からメカニカルキーボードを試してみたいという気持ちがあったのだが、iMacのMagic Keyboard、特に単3電池で稼働する旧式の打ち心地が好きだったため、敢えてキーの高さが低いロープロファイルを選んで購入した。ただ、これは自分のタイピングの腕もあると思うが、かなりタイプミスが多くなってしまった。自分は割と雑にガチャガチャと打ち込むタイプなので、キーにもう少し反発力があったほうが良かったのかもしれない。
また、分かって選んだとは言えやはり有線は安定性こそあるもののスマートではない。テンキーも便利な一方でマウス操作の邪魔になるときがあって、思い切ってテンキーレスにしてQWERTY上の数字キーを使うことに慣れたほうがトータルでは効率化できる可能性がある。次は無線・テンキーレスで打鍵感がより好みのものを探してみたい。
日本語配列でかななしを選べるのはグッド。
リモートワーク環境向上のためにFILCOのMajestouch Stingray(外付けキーボード)を買った。
マウス:ロジクール MX Master 3
マウスはロジクールの現行フラッグシップモデルであるMX Master 3を使っている。
マウスの持ち方は人によって結構クセがあるのだが、自分にとっては高さがあって持ちやすい。高価なだけあって質感も高くポインティング精度も良いし、対応ソフトのlogicool optionでアプリごとに設定を変更できる点も良い。
ただ親指付近にあるボタンは親指の側面で押すような位置にありかなり使いづらい。普通に押すのもストレスを感じるので今では完全に死にボタンになっている。これを押しながらマウスジェスチャは無理だろう。マウスジェスチャはオーソドックスに右クリック押しっぱなしでやるのが一番良いと思う。
デスクライト:ANGLEPOISE Original 1227 デスクランプ
Original 1227 Desk Lamp in Bright Chrome | Free UK Delivery
デスクライトはアングルポイズ。ただのデスクライトと考えるとコスパでは話にならんのだが、デザインがたまらんので気づいたら買っていた。6年使って多少表面に汚れが目立つようになってきたものの、機能面では全く問題なし。
ただ位置によってはディスプレイに反射して直接光源が目に入ってしまうこともあり、最近少しBenQのScreenBarが気になっている。
ヘッドホン:beyerdynamic AMIRON HOME
Beyerdynamic Amiron Home High End Stereo Headphones - Charcoal
ヘッドホンはドイツbeyerdynamic社のAMIRON HOME。HOMEの名前通り、自宅でまったり音楽を楽しむなら素晴らしいヘッドホン。特にジャズや女性ヴォーカルものを緻密かつ耳に刺さらない音にまとめてくれるので音量をガンガン上げたくなる。
ただしインピーダンスが高いので十分に性能を発揮するならヘッドホンアンプが必要なのと、開放型なので音は漏れまくる。ヘッドバンドとイヤーパッドも柔らかくて質感が高いのだが、地味に重さがある(340g)のも人によっては気になるかも。
昔書いたレビュー。
beyerdynamic『Amiron Home』を購入したのでレビュー。
ヘッドホンアンプ:Marantz HD-DAC1
マランツ Marantz HD-DAC1 ヘッドホンアンプ ハイレゾ音源対応/USB-DAC シルバーゴールド HD-DAC1/FN
あまりヘッドホンアンプの聴き比べをできていないので他との音質比較では何も言えないのだが、PC直差しより明らかにパワーと煌びやかさがアップする。接続はシンプルで使いやすいし、見た目もちょっとクラシックなデザインだが質感は良い。
今後やりたいこと
ケーブルトレイにとりあえずまとめただけでデスク下の配線がまだ整いきれていないので、まずはそこをなんとかしたい。デスク上に出ている部分もなんだかみっともないのでなんとかスッキリさせたいところ。
旧デスクよりも天板の高さはわずかに下がったが、それでも低身長な自分にはやや高い。結果肘の角度を保つために椅子の高さを上げざるを得ず、最終的に太腿に負荷がかかってしまっているので、足の高さを上げるためのフットレストがほしい。あまりがっしりしたものより気楽に使えるものをということで、候補としては無印良品の体にフィットするソファ・クッションを検討中。
ディスプレイの画面サイズは27インチで十分に思えるが、資料やTwitterを表示しておく縦置きサブディスプレイがあると良いなと思うことも増えてきた。ここはまた検討したい。23インチくらい・WQHD程度の解像度でピボット可能な手頃なものがあるとよいのだが。
キーボードもできれば無線で、今以上に手に馴染むものを探したい。DROPなどを見ているとクールなデザインのキーボードが多くあり思わずポチりそうになるが、ここは現物を試したいところ。なかなか昨今はそれも難しくなっているので、状況が早く好転することを祈るばかりである。