考えたこと

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「えらい」ってなんだろう。

(以下、2020.3.19にBooks&Appsさんに寄稿した記事(「人に向かって「エラい!」と褒めることの意味を噛み締めた。」)の再録。未編集版のため若干文言等異なる箇所がある) 初めての育児を1年くらい続けて、気づいたことがあったので記しておきたい。 子育ての先輩たちからすれば「そんなの当たり前だろ」だとか、「そんなことを気にしてどうする」と言われる向きもあるかもしれない。まあご容赦い […]

先日の記事へのはてブコメントへの返答をメモがてら書いておく。

先日の記事 にありがたくもはてブの方でコメントを数多くいただき、拝見する中で書いておきたいことが出てきたので少し書く。 新井紀子氏は信頼に値する書き手なのか?(多数意見) 書き手の評価はテクストの付随物でしかない。 「誰々が書いたものだから読まない」は何にあなたの時間を投下するかという資源配分の問題なので自由に決めることだし、他者にその資源配分方針をオススメするのも自由だ。 だが、テクストの内容に […]

埋めない生活。

(以下、2019.09.10にBooks&Appsさんに寄稿した記事(「退屈なスキマ時間をゲームやSNSで「埋める」生活に、虚無感を抱く人へ。」)の再録。未編集版のため若干文言等異なる箇所がある) 「ああ、俺はいま退屈な時間を埋めているな」という認識がふと湧き上がってくる瞬間がある(まだ頭が働いている証拠であるので最悪の事態ではない)。 電車での移動時間にスマホでゲームをやっているときや、 […]

議論に比喩を使うな。

(以下、2019.08.10にBooks&Appsさんに寄稿した記事(「なぜ、たとえ話を使った論争は、100%徒労に終わるのか。」)の再録。未編集版のため若干文言等異なる箇所がある) 「処女は強固な要塞であり、童貞は無能な兵士である」 いきなり古臭いインターネットミームで恐縮なのだが、なぜ童貞と処女とに価値の差があるのかを孔子が弟子に説く、というネタがある。曰く、 弟子「先生、処女を貴重だ […]

妊婦加算について思ったことをつらつらと書いておく。

妊婦加算についてはまず、 「妊婦に対する配慮を行う医師側への手当」的面 「それを妊婦本人に請求すること」 に分けて考えるべきだと思われる。Twitterでは産婦人科医らから1の正当性が訴えられていて、それ単体は確かに分かる話だが、制度としてそれを2の形で運用するか否かは別の問題である。いま反発されているのは2であって、それに対して「じゃあ俺たちにタダ働きしろってのか」的に反論するのは、セットで扱う […]

その意見がなにかと言えば、「良き市民でありたい」ということだよ。

クレジットカード払いをするとお店に手数料がかかるから使わないようにしている…という意見に対して、私の持論を書いてみた。 - クレジットカードの読みもの アフィ業者に言ってもしょーがねーのはわかってるけどさ。 「店側の手数料なんて支払う側が考える必要はない」と言う者もいるが間違っていて、私たちは消費に際し、単にモノとカネを交換しているわけではない。割高なグリーン商品や「投げ銭」システムでの支払いが成 […]

未来にはきっとろくでもないことしかないだろうけれど。

50代男性のための雑誌に書いた結婚論 (内田樹の研究室) そもそも結婚は、幸せになるためにしているのではありません。夫婦という最小の社会組織を通じた「リスクヘッジ」であり、安全保障の仕組みなのです。 (……) 夫婦の問題については、愛が足りないとか気配りがないとか、あるべき夫婦に比べてうちは・・・というような「ファンタジー」を語っている余裕はもうありません。今すぐに備えるべきは、75歳以降の老年期 […]

よりよき道はどこにあるのだろうか。――「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日) - 宮内庁 心情的には今上天皇陛下の御心のままになさいませと言うたったらええやんけと思う。またご自身が指摘されるように経済的にみても、いつかは必ず崩御され、年齢や2度の外科手術を経た健康状態を考えるとそれが遠くない可能性が否定しきれない中で、特にこのような社会・経済的状況 […]

差別主義思想はなぜ許されないのか。

重度障害者や認知症の世話を他人になすりつけてる人は、自分が差別主義者だという事を自認しているのだろうか - 珈琲をゴクゴク呑むように ものすごくとっ散らかった文章だが、要約すると、 「経済的弱者が福祉労働を引き受けざるを得ない状況を黙認して、自らの福祉問題は安上がりに済ませておいて、一方で平等主義を語るのは偽善だろうが」 である。 筆者の書き口は高齢者や障害者に対する差別的なものを含むが、それも当 […]

作者の人格とプロダクトの良し悪しはなぜ別なのだろうか。

ノイエホイエをめぐる界隈の反応 - はてな匿名ダイアリー 作家の人間性と作品の良し悪しは別だし、音楽家の人格と楽曲の良し悪しも別だ(と見るべきだ)と思う。が、この場合はなあ……なんとも割り切れないものがある。この割り切れなさはどこから来るのだろうか。 「作家の人間性と作品の良し悪しは別だ」といった建て前で切れるような重さの案件ではないから、といってしまえばそれまでなのだが。 「作家の人間性と作品の […]

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