長渕剛10万人オールナイトLIVE2015行ってきた。

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長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓

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8/22 21:00開演〜8/23 6:00終演という冗談みたいなスケジュールでの10万人参加という前代未聞のライブだった。

俺は特別長渕のファンというわけではなく、職場の先輩らについていく形で参加。
しかし、凄かった。
オープニング前の花火から、ヘリで登場する長渕剛、セットに音響に照明は他ではなかなかお目にかかれないレベルで、このライブにかける関係者の並々ならぬ思いが感じられるものだった。特にトイレ、出店、救護施設の準備万端ぶりはホストとしての心配りが感じられた。出店に人が並ぶのは致し方ないものの、トイレで待たされる時間はほとんどなく、女性向けのほうはやや並ぶ時間があったようだが、全体としては快適なラインを十分クリアできていた。

肝心の音楽も、休憩を挟みつつではあるが9時間歌い通しにも関わらずまったく声量の落ちないヴォーカル、キチガイプレイを見せつけるサポートミュージシャンたち(特にギタリストのスキルはトッププロのレベルだった。あのギターにだけでも金を出していい)、第3幕あたりで挟まれた政治的メッセージは苦笑しつつ仮眠の時間としたが、まあそのあたり差し引いても素晴らしいものだった。
自分の好みのアーティストがこれをやってくれたなら、誇張抜きに人生最高の体験のひとつとなるだろう。長渕剛の音楽にそこまで興味のない俺がここまで楽しめたのだから、長渕の真正のファンで参加された方は、その意味で本当に羨ましい。

それだけに、登場時のヘリ風で怪我人が出てしまったこと、そして何より、いろいろとレポートも出ているとおりの帰路の惨状は、まったく残念な、惨憺たる出来事だった。多くの人のなかで、せっかくの素晴らしいライブがあの惨状の思い出で上書きされてしまっただろうことは、悲劇というしかない。

主催者がロケーションを重視し、普段ひとが大勢押し寄せるところではない場所で開催してしまったこと自体が事態を招いた一因ではあるが、移動を担当していたJTBの仕切りの悪さが混乱の主要因だったように思う。
予定時刻をおしていたことで、とりあえず会場から出すことを優先したのかもしれないが、シャトルバス乗り場までの1kmを1時間かけてすし詰めになりながら歩く経験は金輪際御免こうむりたいものだったし、行き先別のバスが待つ乗り場まで、10分で着くはずのシャトルバスが1時間もかかったのは一体なんだったのだろうか。
とかくアナウンス不足で何が起きているのかわからず、集団を先に進めすぎている混雑で前すら見えず、という状態で、よくあそこまで秩序が保たれていたなと。
自分はまだ早い方のカ行の組だったが、それでもシャトルバスに乗れたのがライブ終了からなんと6時間後、帰りの電車でたまたま同情したほかの参加者によれば、サ行のあたりで、やはり待ちきれずゲートを強行突破するという半暴動状態になっていたようだ。
Twitterでも状況を追っていたが、最終組が会場から出られたのはなんと18:30ごろとのこと(ライブ終了からなんと半日後!)

素晴らしいパフォーマンスからクソのような帰宅地獄という、色々な意味で語り継がれそうなライブであった。